研究課題/領域番号 |
21790489
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 独立行政法人医薬基盤研究所 |
研究代表者 |
辻村 祐佑 独立行政法人医薬基盤研究所, 霊長類医科学研究センター, 研究員 (30512404)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 粘膜免疫 / 経口ワクチン / 炎症性腸疾患 / ウィルス様中空粒子 / DNAワクチン / SOCS分子 |
研究概要 |
免疫応答のバランス制御の破綻は様々な免疫疾患に直結する。その制御に重要な役割を果たすのがSuppressor of cytokine signaling:SOCSである。本研究はこのSOCSをDNAワクチンとして用い遺伝子免疫療法の可能性をマウスの腸炎モデルを用いて検討した。また、本研究では免疫反応の誘導が困難な粘膜における効率の良い粘膜免疫誘導をE型肝炎ウイルス(HEV)のウイルス様中空粒子(VLP)を経口投与のベクターとしてSOCS-DNAワクチン投与を行い、DNAワクチンの経口投与による新規治療法の確立を目指した。その結果、SOCS3-DNAワクチンを投与することで、大腸炎の症状の緩和が認められた。またDSS大腸炎モデルにおいてはHEV-VLPにSOCS3 DNAを封入した経口ワクチンを使用することで、DNAワクチンを全身投与するよりも効率的な治療ができる可能性が示唆された。今後はSOCS3による大腸炎治療効果のさらに詳細を検討し、疾患治療や遺伝子治療の更なる可能性を検討していく。
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