研究課題
若手研究(B)
標準医療の実施率を以て医療の質を評価されることがあるが、施設毎での評価は他施設で継続された診療行為を補足できない可能性がある。本研究は実際のデータを使用して、患者が複数の医療機関を受診した場合に単施設のデータのみで評価を行うことの、評価結果に対する影響を検討した。本年度は8企業健保組合の診療報酬請求データを解析した。指標の内容によって実施率の動きは異なったが、乳癌に対する乳房温存手術後に放射線療法が行われる割合は、全データを使った解析で54%であるのが手術が行われた施設のデータのみで解析に絞ると40%と大幅に低く見積もられるなど、指標によっては多施設のデータを捕捉することの重要性が示された。
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