研究課題/領域番号 |
21790542
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
栗林 景晶 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50381257)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | EGF受容体 / PI3キナーゼ / EGF / 大腸癌 / Akt |
研究概要 |
EGF受容体(EGFR)はチロシンキナーゼ活性を持つ膜貫通型蛋白(RTK)で、EGF、TGFαやneuregulinなどのリガンドが結合すると、Ras、PI3キナーゼやAktの活性化を起こす。その結果、細胞増殖が促進されるため、EGFRの過剰発現は多くの癌種で予後不良因子となっている。本研究では、EGFRに対する分子標的療法の効果増強を目的とし、その分解調節機構を解析した。大腸癌細胞株LS180とSW480を、血清飢餓後EGF刺激し、Akt経路の活性化とEGFRの発現をウエスタンブロッティングで調べた。その結果、EGF刺激でAkt経路が活性化し、EGFRの発現は低下した。また、PI3キナーゼをLY294002で阻害すると、EGFRの発現が増強した。さらに、EGFRの発現がEGF以外の刺激による調節を受けているか否かを検討するため、SW480をインスリン、VEGFあるいはHGFで刺激したが、EGFRの発現量に変化を認めなかった。また、AktをsiRNAでノックダウンし、EGFRの発現をEGF刺激前後で調べたところ、EGFRの発現量はAktのそれに左右されなかった。以上の結果は、EGFRの発現量が、EGFRの持つ自己リン酸化活性と、その下流のPI3キナーゼ活性の両者により調節されていることを示唆していた。また、EGFRの発現低下はEGF刺激に特異的であり、インスリン、VEGFあるいはHGFなど、他の刺激因子の影響を受けないことが明らになった。
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