研究課題
若手研究(B)
アドレノメデュリン(AM)は、多彩な生理活性を有するペプチドであり、循環器疾患との関連性も示唆されている。本研究では、Gタンパク共役型受容体の調節因子であるRAMP2のノックアウトマウスの樹立、解析から、RAMP2がAMの血管機能を規定している事を示した。本研究では、血管のRAMP2の意義を直接明らかとするために、血管内皮細胞特異的RAMP2ノックアウトマウス(E-RAMP2-/-)を樹立した。E-RAMP2-/-のほとんどは胎生後期に致死であり、血管の脆弱性による全身性浮腫を認めた。一方で、血管のRAMP2発現が2割程度残存する一部のE-RAMP2-/-は、成体が得られた。成体のE-RAMP2-/-では、加齢と共に全身の臓器の血管炎、酸化ストレスレベルの充進と臓器内の線維化か認められた。以上から、RAMP2は、AMの血管における機能規定因子であり、発生段階における血管新生に加えて、成体におけるAMの血管、臓器保護作用において重要であることが明らかとなった。
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