研究課題/領域番号 |
21790755
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
中田 靖 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (20535223)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 分子血管病態学 / 一酸化窒素合成酵素 / アンジオテンシンII / 心不全 / 心肥大 / 動脈硬化 / 高脂血症 / LDL受容体 |
研究概要 |
我々が近年作成した一酸化窒素合成酵素完全欠損マウス(トリプルNOS欠損マウス)において、メタボリック症候群および冠動脈硬化を基本病態とした自然発症心筋梗塞が認められた。そこで、このマウスを用い、心筋梗塞の新しい治療戦略を模索することに着想した。アンギオテンシンI型受容体拮抗薬であるオルメサルタンの長期投与は有意にこれらのメタボリック症候群表現型と冠動脈病変形性を抑制した。HMG-CoA還元酵素阻害薬であるアトルバスタチンの長期投与もまた有意にこれらのメタボリック症候群表現型と冠動脈病変形性を抑制した。さらに、NOドナーである硝酸イソソルビドの長期投与もまた有意にこれらのメタボリック症候群表現型を抑制した。この知見は心筋梗塞の基盤病態であるメタボリック症候群・冠動脈病変に対するこれらの薬剤の抑制効果を示しており、心筋梗塞治療戦略における重要な知見と考えられた。これらの薬剤による心筋梗塞発症抑制効果は期待され、さらに現在調査中である。
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