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小胞体ストレスと間質性肺炎

研究課題

研究課題/領域番号 21790785
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

滝原 崇久  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60365252)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード小胞体ストレス / 間質性肺炎
研究概要

間質性肺炎様の病態は、慢性炎症、放射線照射、喫煙、薬剤、免疫異常、遺伝子異常など様々な誘因により惹起されることが知られているが、小胞体ストレスおよびそれに対する応答が間質性肺炎全般における病態形成に関与しているのではないかとの仮説を立て検討を行った。今回、マウスブレオマイシン(以下BLM)肺臓炎モデルにおいて、投与2日目の肺からRNAを抽出し小胞体ストレス応答関連分子RT-PCRアレイで検討したところ、BLM投与群においてCHOP、ATF4、XBP1、Bax mRNA発現が亢進していた。さらにBLM投与により変動が認められた遺伝子の発現を定量RT-PCR法にて時系列で評価したところ、上記遺伝子に加えてGRP78の発現亢進は投与2日目に認められたが、投与7-21日目にはコントロール群との発現量の差が消失したことから、同モテルにおいて早期相に小胞体ストレスが誘導されていることが確認された。また、投与2日目のマウス肺を抗GRP78抗体にて蛍光免疫染色を行ったところ、BLM投与肺でのみ、肺胞上皮細胞での発現が確認された。これらの小胞体ストレスマーカーが、どのような時間経過で誘導されるかについては、現在、ウェスタンブロットによる蛋白レベルでの評価も進めている。また、小胞体ストレス応答と間質性肺炎の病態形成をつなぐ主要な分子として、C/EBPs homoloqous protein (CHOP)に着目し、CHOPノックアウトマウスを大阪大学医学部微生物研究所審良静男教授より供与を受け純系化を進めた。CHOPは小胞体ストレス応答の際に誘導されるアポトーシスの経路として重要であるとともに、IL-1βの活性化を介して炎症病態形成にも関与していることが報告されている分子であり、CHOPの肺線維化への関与について、今後ノックアウトマウスを用いて検討を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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