研究課題/領域番号 |
21790793
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 群馬大学 (2010) 静岡県立静岡がんセンター(研究所) (2009) |
研究代表者 |
解良 恭一 群馬大学, 医学部, 医員 (40400783)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アミノ酸トランスポーター / 肺癌 / 予後因子 / 抗腫瘍効果 / 非小細胞肺癌 / 化学療法 / LAT1 / LAT1阻害剤 / mTOR / FAMT-PET / gefitinib / 治療 / 予後 |
研究概要 |
L型アミノ酸輸送体(LAT1)は、様々な悪性腫瘍で高発現している。肺癌(非小細胞癌)においてLAT1阻害することで抗腫瘍効果を認めるかどうかを検討した。本研究では、まず肺癌細胞株(NSC-H1395)を使い、LAT1発現の阻害効果(古典的アミノ酸輸送体阻害剤であるBCHを用いた)をin vitroで検討した。In vitroの実験の結果は、BCHにてH1395のcell viabilityは濃度依存的に抑制された。BCHとGefitinibとの併用では、gefitinibの相加効果が認められた。そして、LAT1阻害により、mTOR、p70S6K、4EBP1のリン酸化は抑制され、LAT1発現におけるmTORシグナル伝達の関与が示唆された。次に、肺癌臨床検体(外科的切除標本)120症例を用いて、臨床病理学的な検討も行った。LAT1高発現は、EGFR wild typeに関与し、肺癌における独立した予後因子であることが証明された。以上の実験結果より、LAT1発現は、EGFR遺伝子変異を持たない肺癌に多く、LAT1阻害は、EGFR野生型の肺癌における治療薬としての意義があるのかもしれない。
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