研究課題/領域番号 |
21790855
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
林 幼偉 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所免疫研究部, 併任研究員 (80392439)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 神経病態免疫学 / 制御性T細胞 / 実験的自己免疫性脳脊髄炎 / ペプチド優位性 / 免疫学 / 脳・神経疾患 / 制御性細胞 |
研究概要 |
脳炎惹起性ペプチドを感作することで多発性硬化症(MS)の多彩な経過に類似した動物モデル(EAE)が作成可能である。SJL/Jマウスでは再発型EAEを惹起するPLP139-151と単相型EAEを惹起するPLP136-150がオーバーラップしていることから、遺伝的素因に依らないで寛解を維持する因子として、(1)脳炎惹起性ペプチド自体のヒエラルキー:優位性が高いペプチドほどそれで惹起したEAE は再発・再誘導されにくいという逆相関があること、(2)末梢リンパ節に寛解期以降で誘導されるCD4+CD25+T細胞(Treg):高値で維持され、最も制御能の高いCD69CD103共陽性の分画(DP-Treg)を多く含むことを突き止めた。さらにこのDP-Tregは病態形成に深く関わるTh17との類似点もありながらIL-6Rが低く維持されてTregの性質を保ったまま適材適所で制御性機能を発揮できると推定された。またこのTregは症状が起こらない条件でも誘導でき、ワクチンのように発症を抑制できることも示した。
|