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糖尿病性足潰瘍の病態解明と間葉系幹細胞による新規治療法

研究課題

研究課題/領域番号 21790870
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関名古屋大学

研究代表者

柴田 大河  名古屋大学, 医学部附属病院, その他 (90534826)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード糖尿病性足潰瘍 / 間葉系幹細胞
研究概要

糖尿病性足潰瘍の動物モデル確立のために、まずストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットを作成した。糖尿病期間が1,3,6ヶ月の時点でラット下腿に円形皮膚生検器具を用いてφ4mmの反膚潰瘍を作成し、潰瘍の治癒過程を対照正常ラットと比較した。その結果、φ4mmの潰瘍では糖尿病および正常ラットの治癒までの時間が1週間以内であった。そのため、正常ラットとの比較が困難であると判断した。そこで、潰瘍径をφ6mmに変更し同様の実験を行ったところ、潰瘍の完全治癒までの時間は概ね10日前後で有意な差を認めなかった。しかし、潰瘍径の縮小経過を観察したところ、3から6日目付近の治癒途上過程においては、正常に比して糖尿病ラットで有意に潰瘍径が大きく、治癒機転の遅延を反映しているものと推測された。また、潰瘍底および潰瘍周囲の血流をオメガウェーブ社のレーザー血流計(FLO-C1)を用いて測定した結果、糖尿病ラットに作成した潰瘍においては、正常ラットに比して潰瘍底では差異はなく、潰瘍周囲では血流低値という結果であった。潰瘍治癒機転障害の一因である可能性が示唆される結果であった。また、in vitroの検討ではケラチノサイトを高グルコース条件下で培養を行ったがwound scratch assayでの游走能、増殖能力およびアポトーシスの割合に有意な差を認めなかった。間葉系幹細胞の機能の検討ではbasic fibroblast growth factorおよびvascular endothelial growth factorを潤沢に産生していることが証明された。これらのサイトカイン産生能は高グルコース条件下でも有意な影響を受けなかった。このことから、少なくとも間葉系幹細胞のbasic fibroblast growth factor産生能力は、糖尿病性足潰瘍の治療に有用である可能性が高いと考えられた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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