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膵幹/前駆細胞の同定、及び多角的解析による生理的・病的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21790886
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関独立行政法人国立国際医療研究センター

研究代表者

川口 美穂  独立行政法人国立国際医療研究センター, 研究所糖尿病研究センター代謝疾患研究部, 研究員 (30444459)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード糖尿病 / 再生医学 / 発生・分化 / 移植・再生医療
研究概要

膵臓における膵β細胞への分化機構の解明は、患者数が増加の一途を辿っている糖尿病の様々な病態の解明や治療法の開発に繋がることが期待されるが、膵組織特異的幹/前駆細胞(膵幹/前駆細胞)の明確な同定には未だ至っていない。本研究では、高い増殖能を指標に申請者が単離・同定に成功したマウス新生仔膵由来の膵幹/前駆細胞候補細胞を用い、その細胞の分子レベルでの多角的解析及び膵β細胞への分化能の評価を通して、分化機構の解明を目指す。
平成22年度は、膵幹/前駆細胞候補細胞の膵β細胞への分化能を評価する目的で、in virtoでの分化誘導を試みた。細胞間接着の変化や様々な液性因子により、インスリン顆粒形成を示唆するジチゾン染色性を認めるようになった。また、インスリン生成の指標となるc-peptideの抗体に対する染色性も示した。さらに、in vitroで膵β細胞へと分化誘導した細胞をストレプトゾシン(STZ)誘発性糖尿病モデルマウスの腎被膜下に移植したところ、一過性ではあるが、血糖値の改善を認めた。これらの結果は、膵幹/前駆細胞候補細胞の膵β細胞への分化能を示唆するものである。
この他、マウス成体膵における膵幹/前駆細胞候補細胞の有無について評価した。新生仔膵と同様の細胞表面抗原とフローサイトメーターを用いた解析から、マウス成体膵にも、数は少ないながら類似の細胞が存在することが確認された。免疫組織染色により、成体膵においても、膵幹/前駆細胞候補細胞は新生仔膵と類似した局在を示すことが明らかとなった。
現在,in vitroあるいはin vivoで、より効率的に膵β細胞へ分化させる条件を検討中である。より良い分化誘導系の確立は、iPS細胞から分化させた膵β細胞による細胞移植治療や、薬剤等による内因性の膵β細胞分化誘導治療の前提となる、膵β細胞分化機構の解明に繋がることが期待される。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 転写因子MafAの胎生期膵β細胞分化における機能の解析2010

    • 著者名/発表者名
      西村渉
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫)
    • 年月日
      2010-12-09
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 膵臓β細胞の分化成熟過程における転写因子MafAおよびMafBの機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      西村渉
    • 学会等名
      第53回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山)
    • 年月日
      2010-05-27
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 転写因子Mafの発現と機能的な膵β細胞の分化誘導2010

    • 著者名/発表者名
      西村渉
    • 学会等名
      第47回日本臨床分子医学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京)
    • 年月日
      2010-04-11
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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