研究課題
若手研究(B)
自己免疫寛容は制御性T細胞により維持されている。抑制性サイトカインIL-10は、免疫恒常性維持において重要な役割を果たしているが、IL-10産生性制御性T細胞は、その特異的マーカーが不明なことより機能解析が困難であった。近年申請者は、lymphocyte activation gene-3 (LAG-3)を特異的に発現するCD4陽性CD25陰性Fosp3陰性T細胞が、IL-10産生性制御性T細胞サブセットであることを報告した。この新規CD4陽性CD25陰性LAG3陽性制御性T細胞(以下、LAG3 Treg)は、アナジー関連転写因子Egr2を発現する。また、Egr2はCD4陽性T細胞におけるBlimp-1、IL-10および、LAG3発現を誘導する。本課題では、Egr2がBlimp-1発現増強を介してIL-10を誘導することおよび、経口免疫寛容誘導系においてLAG3 TregがT細胞、B細胞の共通認識抗原により誘導されることを明らかにした。経口免疫寛容誘導におけるLAG3 Tregによる抑制メカニズムおよび、その誘導機序を明確にしたこれらの成果は、抗原特異的な新規免疫抑制療法開発の一助となると考えられた。
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