研究課題
若手研究(B)
様々な宿主をもつインフルエンザウイルスはそれぞれの宿主の体温に適応せねばならない。インフルエンザウイルスのPB2サブユニットが温度適応に関与していることが知られているがPAサブユニットについては知られていない。そこで細胞内レプリコン系を用いて、インフルエンザウイルスのvRNA、cRNA、mRNAの合成をそれぞれ、様々な温度環境の下で測定した。その結果、温度適応に対するPAサブユニットの重要性が示され、特にPAサブユニット上の114番目のアミノ酸の重要性が示唆された。これらの発見により、インフルエンザウイルスの温度適応には、PB2やPAの遺伝子再集合が関与しており、遺伝子の入れ換えによって温度に適応していることが示唆された。この様にインフルエンザウイルスの特性を基礎的な視点から突き詰める事により、新しい薬剤開発、治療方法の正しい道筋を探ることができた。
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http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/virol/index.html
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