研究課題
若手研究(B)
腎芽腫の半数以上は既知原因遺伝子異常が認められないことより、未知原因遺伝子の存在が考えられている。腎芽腫114検体を用いた既知原因遺伝子異常の解析を行い、Wnt/βカテニン分解系に関わる遺伝子異常の頻度(CTNNB1 : 26.3%、 WTX : 22.8%)を明らかにした。SNP array解析は少ないながらもAPC、AXIN1およびAXIN2コード領域の染色体構造異常を示し、Wnt/βカテニン分解系に異常を有さなかった59検体のうち1検体でダイレクトシークエンス法にてAPC遺伝子変異を同定した。WTX遺伝子異常を呈する腎芽腫の予後はそうでない腫瘍と比べ有意に不良であった(p=0.0402)
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