研究課題/領域番号 |
21791144
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
崔 炯仁 京都府立医科大学, 大学院・医学研究科, 助教 (90398397)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 産後うつ病 / 育児不安 / 虐待 / パーソナリティ障害 / 分離個体化 / ボンディング障害 / アンケート / ボンディング困難 / 共分散構造分析 / 愛着 / 愛着理論 |
研究概要 |
育児期女性262名を対象として子どもの月齢が3-12ヶ月、18-28ヶ月時に自記式調査票による調査を行い2回の結果を比較し以下の知見が得られた。 1.産後うつは従来から不安特性の高さと関連すると言われるが、高い不安特性をもつ女性の産後うつは子の分離個体化期(18-24ヶ月)にかけて改善した。 2.幼少時の母親からの養護が良好であった群、ボーダーラインパーソナリティ(以下BP)傾向のない群は子の分離個体化期にかけて抑うつが改善した。一方幼少期母親養護が乏しかった群は抑うつが悪化し、BP傾向を有する群の抑うつは高いレベルにとどまった。これらの所見は、彼女らが子の分離への動きが自分への攻撃や陰性感情に基づいた行動と捉え、見捨てられ抑うつを呈するという力動的背景などいくつかの心理的要因が推定された。 3.これらの結果から乳児期の母親検診において母親の心理特徴を理解することによりその後のうつの悪化などの推移をある程度推測できることができ、母子保健現場において有用な情報提供や対応を行うことができると考察された。
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