研究課題
若手研究(B)
平成21年度に、2001年から筑波大学付属病院で肝細胞がんに対して陽子線治療を施行した266症例273部位について、陽子線治療計画装置を用いてDose Volume Histgram(DVH)の解析を施行した。陽子線治療施行後の肝機能推移や消化管潰瘍・肋骨骨折などの晩期有害事象に関するデータ収集も並行して施行した。平成22年度に、前年度に集積したデータを解析した。解析の結果、肝細胞癌に対して陽子線治療を施行する際は、腫瘍周辺の消化管・肝門部などとの位置関係から治療スケジュールを選択することが陽子線治療を安全に施行するために必要であると判断された。特に消化管に腫瘍が近接する際は、消化管出血や消化管潰瘍などのリスクがあるため慎重な治療が必要と判断される。この解析によって、これまで不明確であった肝細胞癌に対する陽子線治療の必要線量・線量分割が明確化され、今後の陽子線治療の普及に大きな意義があると考えられる。また、今回の解析では巨大腫瘍や血管内腫瘍塞栓など従来の治療法では根治困難な症例であっても、安全かつ良好な治療効果が得られる事が明確化した。これまで無治療で経過観察を余儀なくされていた多くの患者さんに根治的な治療が可能となることが予想され、臨床的意義は極めて大きいと判断される。
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