研究課題/領域番号 |
21791217
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
清塚 誠 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90366344)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 放射線感受性 / 放射線応答 / シグナル伝達 / 分子標的 |
研究概要 |
【研究目的】本研究の目的は、放射線照射によるEGFレセプター(EGFR)の自己リン酸化とEGFレセプターの二量体形成の関連や、放射線照射によるEGFレセプターを中心としたHERファミリーのホモ・ヘテロ二量体形成のstatusとその役割を解明することである。 【方法】EGFRとHER2を高発現しているヒト癌細胞株A431を用いて検討した。放射線照射によるEGFRのリン酸化はウェスタンブロット、照射によるEGFRならびにHER2の二量体形成はdithiobis-sulfosuccinimdylpropionate(DTSSP)によるchemical cross-linking analysis法を用いたウェスタンブロットならびに免疫沈降法で評価した。照射によるEGFRの下流のシグナルの変化についてはウェスタンブロットで検討した。EGFRの特異抗体であるcetuximabを併用した場合の変化について放射線単独と比較して検討した。 【結果】A431細胞では放射線照射後、EGFRとHER2の自己リン酸化が認められた。またDTSSPを用いた検討では、放射線照射でEGFR二量体と考えられる360-kDaのタンパク質が検出された。免疫沈降法による検討ではEGFRのホモ二量体形成が確認されたことに加えてHER2とのヘテロ二量体が形成されていることを確認した。放射線照射によりEGFRの下流シグナル(Akt、Erk)の活性化が認められた。Cetuximabを併用した検討では、放射線照射後のEGFRの自己リン酸化は抑制された。HER2の自己リン酸化の抑制の程度はEGFRのそれと比較すると軽度であった。照射によるEGFRの下流シグナルの活性化はcetuximab併用により抑制された。 【考察】放射線照射によるEGFRとHER2のホモ・ヘテロ二量体形成が確認された。
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