研究概要 |
頚動脈の不安定プラークが疑われるPET/CT検診者対象に高分解能心臓CTを施行し、頚動脈の不安定プラークへのFDG集積と冠動脈の不安定プラークの関係を検討し、これらとプラーク形成や破綻に関与する血清サイトカイン(MPO, PTX, ADMA,高感度CRP, MDA-LDL)との関係を調べた。頸動脈のFDG集積の評価法はtarget-to-background ratio(TBR)を用いた。TBRは高感度CRPやMDA-LDLと有意な相関を認め、特にMDA-LDLとの関連が強かった。心臓CTは80例中3名の負荷心電図で異常が見られ、3名に心臓CTをおこない、1名の冠動脈に50%狭窄と不安定プラークが見られた。しかし、頸動脈のFDG集積と冠動脈不安定プラークとの関連ははっきりとした結論は得られなかった。
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