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腹腔内癒着形成メカニズムの解明及び、その制御に基づく癒着予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21791263
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小坂 久  兵庫医科大学, 医学部, 研究員 (00532251)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード術後癒着 / IFN-gamma / NKT細胞
研究概要

腹腔内手術後の腸管癒着形成に伴う腸閉塞、疼痛及び女性患者における不妊は高頻度な術後合併症であるが未解明であった。我々はすでに、定量的な癒着を惹起しうる癒着形成マウスモデルを用いて、腸管に外科侵襲を加えた後、局所のNKT細胞から分泌されるIFN-γが凝固線溶系を制御して癒着形成に重要な働きを為す事を発見し、HGF投与はIFN-γ/PAI-1を共に制御して癒着形成を抑制する事を解明しているが、今研究においてこれらの癒着形成メカニズムのさらなる解析を行った。また、他動物や他臓器においても普遍的なメカニズムであるかを検討した。(1) マウスにおける癒着メカニズムのさらに詳細な検討を癒着形成マウスモデルを用いて解析した。腸管傷害後24時間までに腹腔内では多くのケモカインの増減が認められ、それらの多くはIFN-γ/NKT cellによって制御されている事が判明した。また、いくつかのMMPが癒着に関与する事も判明した。(2) ラット腸管に外科侵襲を加える事で定量的な癒着を惹起する癒着形成ラットモデルを独自開発し、解析したところ、ラットにおいてもIFN-γ/PAI-1/tPAの動態はマウスと共通しており、HGF投与により、PAI-1を抑制し、tPAを増強させて癒着を抑制しうる事を証明した。(3) 定量的な癒着を惹起できる癒着形成肝切除マウスモデルを新規に樹立し、実質臓器である肝臓の術後癒着形成メカニズムを解析したところ、IFN-γがやはり癒着の中心的な役割を果たしており、PAI-1/tPAの凝固線溶系を制御している事を解明した。また、HGF投与により、IFN-γ/PAI-1を共に抑制し、治癒過程を妨げる事無く癒着を予防可能である事も証明した。実質臓器においても癒着形成メカニズムは共通している事が証明された。現在、上記、(1)-(3)の研究結果はそれぞれ投稿準備中であり、近日中に投稿予定である。また、ほぼすべての研究計画を遂行し、十分な研究成果が得られた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腹腔内癒着形成ラットモデルの開発と解析2009

    • 著者名/発表者名
      小坂久
    • 学会等名
      日本消化器病学会
    • 発表場所
      札幌・厚生年金会館
    • 年月日
      2009-05-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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