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肝細胞癌の新規腫瘍マーカーとしての血液中浮遊DNA量の測定意義

研究課題

研究課題/領域番号 21791290
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関山口大学

研究代表者

徳久 善弘  山口大学, 医学部附属病院, その他 (30379961)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード肝癌 / cell-free DNA / integrity / 腫瘍マーカー
研究概要

わが国の肝細胞癌(HCC)はHCVに起因するものが全体の80%を占めており、高い再発率と低い治癒切除率のため、依然として予後不良な悪性腫瘍のひとつであり、鋭敏な早期診断マーカーや再発予測マーカーの開発が切望される。肝細胞癌患者の末梢血中に浮遊するDNA(cell-free DNA)が腫瘍マーカーとして有用であることを検証し、更には浮遊するDNAの長鎖と短鎖の比(= integrity)を測定することにより、特異度を高めて、新規腫瘍マーカーとしての役割を確立することを目的として本研究を開始した。平成21年度は、cell-free DNAやintegrityに対する測定方法の確立および癌特異的に上昇しているかを検証した。
HCV陽性HCCの切除症例31例(以下、HCC群)、同時期に採血されたHCCを発症していないHCVキャリアー9例(以下、HCV群)、健常者8例(以下、コントロール群)を対象とした。β-actin geneをターゲットとした100bpと400bpのプライマーを用いて、リアルタイムPCR法にて長鎖と短鎖のcell-free DNA値およびintegrityを算出した。
1. 3群間において長鎖cell-free DNA量、短鎖cell-free DNA量に有意差を認めなかったが、HCC群はコントロール群に比較して有意にintegrityの上昇を認めた。一方、HCV群とHCC群間における長鎖DNA量、短鎖DNA量、integrityの差を検討したが、HCV群の症例数が少ないこともあり、有意な結果を得られなかった。プライマーの設定の更なる検討を行う必要が示唆された。
2. 31例のintegrityとHCCの腫瘍径・腫瘍数・分化度・臨床病期といった臨床病理学的因子との間に有意な相関を認めなかった。Integrityが肝細胞癌特異的な役割を担う結果は得られなかった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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