網羅的遺伝子発現解析による難治性動的アロディニアの新規治療標的分子の探索と同定

• 研究課題/領域番号: 21791442
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 麻酔・蘇生学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 佐々木 淳 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(薬学), 助教 (10401811)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2011年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: グリア細胞 / 触アロディニア / 帯状疱疹 / 網羅的遺伝子発現解析 / P2X4受容体 / P2X7受容体 / S1P3受容体 / Tリンパ球 / ミクログリア / BDNF / Iba-1 / KCC2 / trkB受容体 / アストロサイト / ERK / JNK / p38 MAPK / アロディニア / 帯状疱疹後神経痛 / マイクロアレイ / ウイルス / 脊髄後角

研究概要

帯状疱疹性疼痛マウスモデルの動的アロディニアの発生には,一次求心性線維ではなく脊髄後角ニューロンの興奮性増大の関与が示唆された。さらに網羅的遺伝子発現解析を行い,脊髄後角におけるP2X4受容体, P2X7受容体, S1P3受容体の発現増加,および浸潤性Tリンパ球が動的アロディニアに関与することを見出した。P2X4受容体, P2X7受容体, S1P3受容体およびTリンパ球が帯状疱疹性動的アロディニアの新規治療標的になる可能性がある。

研究成果

• [雑誌論文] 帯状疱疹後神経痛モデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 雑誌名: ペインクリニック 巻: 32 ページ: 1669-1678
• [雑誌論文] Blockade of glycine transporter(GlyT) 2, but not GlyT1, ameliorates dynamic and static mechanical allodynia in mice with herpetic or postherpetic pain (2010)
  • 著者名/発表者名: Nishikawa Y, Sasaki A, Kuraishi Y
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 巻: 112-3 ページ: 352-360
  • NAID: 10027744620
  • 査読あり
• [雑誌論文] 実験動物からみた神経障害性疼痛 (2010)
  • 著者名/発表者名: 倉石泰, 佐々木淳
  • 雑誌名: Anesthesia 21 century 巻: 12 ページ: 2239-2245
• [雑誌論文] Blockade of glycine transporter (GlyT)2, but not GlyT1, ameliorates dynamic and static mechanical allodynia in mice with herpetic or posther petic pain. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yukitoshi Nishikawa
  • 雑誌名: Journal of Pharmacological Sciences 112 ページ: 352-360
  • 査読あり
• [雑誌論文] Modality-specific hyperexcitability of dorsal horn neurons to mechanical stimuli in herpetic mice (2009)
  • 著者名/発表者名: Nishikawa Y, Sasaki A
  • 雑誌名: Neuroreport 巻: 20-12 ページ: 1077-1080
  • 査読あり
• [雑誌論文] Modality-specific hyperexcitability of dorsal horn neurons to mechanical stimuli in herpetic mice (2009)
  • 著者名/発表者名: Yukitoshi Nishikawa
  • 雑誌名: Neuroreport 20 ページ: 1077-1080
  • 査読あり
• [学会発表] 脊髄後角での免疫応答と帯状疱疹性アロディニア (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第21回神経行動薬理若手研究者の集い
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] 脊髄後角での免疫応答と帯状疱疹性アロディニア (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第21回神経行動薬理若手研究者の集い
  • 発表場所: コープイン京都(京都府)
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] 帯状疱疹関連疼痛マウスモデルの動的アロディニア発生における脊髄後角へのTリンパ球浸潤の関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 平成23年度生理学研究所研究会
  • 発表場所: 自然科学研究機構(愛知県)
  • 年月日: 2011-12-21
• [学会発表] 帯状疱疹により生じる触アロディニアの発生機序 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第5回緩和医療薬学会年会
  • 発表場所: 幕張メッセ(千葉県)
  • 年月日: 2011-09-24
• [学会発表] 脊髄後角へのTリンパ球浸潤は帯状疱疹痛マウスの動的アロディニア発生に関与する (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第33回日本疼痛学会
  • 発表場所: 愛媛県県民文化会館(愛媛県)
  • 年月日: 2011-07-23
• [学会発表] T-lymphocyte infiltration and signaling in the dorsal spinal cord contribute to the development of dynamic allodynia in a murine model of herpetic pain (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 8^<th> IBRO World Congress of Neuroscience
  • 発表場所: Fortezza da Basso(フィレンツェ)
  • 年月日: 2011-07-17
• [学会発表] 帯状疱疹痛マウスでみられる脊髄後角へのTリンパ球浸潤とその役割 (2011)
  • 著者名/発表者名: 篠田篤
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: ツインメッセ静岡(静岡県)(東日本大震災の影響で開催中止。発表は成立扱い 予定)
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] T-lymphocytes infiltration and signaling in the spinal dorsal horn contribute to dynamic allodynia in a murine model of herpetic pain (2011)
  • 著者名/発表者名: Sasaki A, Shinoda A, Kuraishi Y
  • 学会等名: 8th IBRO World Congress of Neuroscience
  • 発表場所: Florence, Italy
• [学会発表] T-lymphocyte infiltration into the spinal dorsal horn contributes to dynamic allodynia in a murine model of herpetic pain (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 2011 International Summer Conference of Neurons and Brain Diseases
  • 発表場所: ANAクラウンプラザホテル富山(富山県)
• [学会発表] 帯状庖疹痛マウスモデルで生じる自発痛様行動における一酸化窒素合成酵素2の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 平成22年度生理学研究所研究会
  • 発表場所: 自然科学研究機構(愛知県)
  • 年月日: 2010-12-04
• [学会発表] 帯状疱疹痛におけるミクログリアおよびP2X4受容体の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松村裕太,佐々木淳,津田誠,倉石泰,井上和秀
  • 学会等名: 第63回日本薬理学会西南部会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2010-11-26
• [学会発表] 帯状庖疹痛におけるミクログリアおよびP2X4受容体の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松村裕太
  • 学会等名: 第63回日本薬理学会西南部会
  • 発表場所: かごしま県民交流センター(鹿児島県)
  • 年月日: 2010-11-26
• [学会発表] 帯状庖疹痛マウスモデルでの自発痛様行動の評価とその発生における一酸化窒素の役割 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第38回薬物活性シンポジウム
  • 発表場所: 札幌市教育文化会館(北海道)
  • 年月日: 2010-11-12
• [学会発表] 帯状庖疹痛マウスモデルの自発痛発生における一酸化窒素合成酵素2の関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第32回日本疼痛学会
  • 発表場所: 国立京都国際会館(京都府)
  • 年月日: 2010-07-02
• [学会発表] Peripheral nerve injury and its effect on dynamic allodynia in a murine model of postherpetic pain (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: Third International Congress on Neuropathic Pain
  • 発表場所: Megaron Athens International Conference Center(アテネ)
  • 年月日: 2010-05-28
• [学会発表] 帯状庖疹痛マウスモデルの脊髄後角広作動域ニューロン及び末梢神経の機械刺激に対する興奮性の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川幸俊
  • 学会等名: 平成21年度生理学研究所研究会
  • 発表場所: 自然科学研究機構(愛知県)
  • 年月日: 2009-12-11
• [学会発表] 帯状疱疹痛と帯状疱疹後神経痛モデルにおける脊髄内P2X7受容体の発現増加とP2X7受容体拮抗薬の抗アロディニア効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳,北見紀明,金山翔治,安東嗣修,倉石泰
  • 学会等名: 第30回鎮痛薬・オピオイドペプチドシンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-08-28
• [学会発表] 帯状庖疹痛と帯状庖疹後神経痛モデルにおける脊髄内P2X7受容体の発現増加とP2X7受容体拮抗薬の抗アロディニア効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 第30回鎮痛薬・オピオイドペプチドシンポジウム
  • 発表場所: コクヨホール(東京都)
  • 年月日: 2009-08-28
• [学会発表] 新規鎮痛薬としてのグリシントランスポーター阻害薬の可能性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川幸俊,佐々木淳,安東嗣修,倉石泰
  • 学会等名: 次世代を担う創薬・医療薬学シンポジウム2009
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-08-24
• [学会発表] 新規鎮痛薬としてのグリシントランスポーター阻害薬の可能性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川幸俊
  • 学会等名: 次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム2009
  • 発表場所: 慶応義塾大学薬学部(東京都)
  • 年月日: 2009-08-24
• [学会発表] 動物モデルからみた帯状疱疹後神経痛の病理と薬物有効性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳,安東嗣修,倉石泰
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2009-07-18
• [学会発表] 帯状庖疹痛と帯状庖疹後神経痛マウスの動的アロディニアに対するグリシントランスポーター阻害薬の効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 西川幸俊
  • 学会等名: 第31回日本疼痛学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(愛知県)
  • 年月日: 2009-07-18
• [学会発表] 動物モデルからみた帯状癌疹後神経痛の病理と薬物有効性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木淳
  • 学会等名: 日本ペインクリニック学会第43回大会
  • 発表場所: 名古屋国際舗場(愛知県)
  • 年月日: 2009-07-18
• [図書] 慢性疼痛における薬剤選定と治療薬開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 倉石泰,佐々木淳
  • 出版者: 技術情報協会
• [図書] 慢性疼痛における薬剤選定と治療薬開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 倉石泰, 佐々木淳
  • 出版者: 技術情報協会