研究課題/領域番号 |
21791465
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
上野 博司 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20381965)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 一側肺換気 / 急性肺損傷 / ARDS / 虚脱肺 / 炎症性メディエータ / 人工呼吸関連肺損傷 / 炎症性メディエーター / 低酸素性肺血管収縮 |
研究概要 |
一側肺換気を行った場合にALI/ARDSが惹起される原因を、虚脱肺とその再換気の影響から検討した。ラットの一側肺換気モデルで、左肺を虚脱させ再換気を行った。両肺での人工呼吸を行った群を対象とした。組織学的所見では対照群はほぼ正常組織であったのに対し、一側肺換気群では虚脱肺には強い肺出血と炎症を伴い急性肺損傷の所見が見られた。換気肺では、人工呼吸関連肺損傷(VILI)の所見が見られた。また、対照群に比べ、一側肺換気群では血中、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8)、HMGB1が高い傾向を示した。また、一側肺換気群のBALFでは、虚脱肺が換気肺に比べて、HMGB1が高値である傾向を示した。これらから、一側肺換気に引き続いて生じるALI/ARDSの原因は、換気肺の障害だけでなく、虚脱、再換気も強く関与していることが示唆された。
|