研究課題
若手研究(B)
前立腺癌は神経に沿って浸潤すると考えられており、神経浸潤(perineural invasion:PNI)を伴う前立腺癌は再発しやすいが、PNIに関する分子機構は解明されていない。本研究では、PNIに関与する神経細胞側の責任分子を同定することを目的として、神経細胞によって分泌される因子の解析と神経細胞表面分子の解析を行った。結果:(1)ラット由来神経細胞株PC12と前立腺癌細胞株DU145の共培養にて遊走能、浸潤能の亢進が認められた。(2)脳由来神経細胞の初代培養:Human Neuronが高濃度に分泌するサイトカインとしてSDF-1が同定された。(3)DU145 cDNAライブラリーを作成し、Phage display法によるHuman Neuronの細胞表面結合分子のスクリーニングを行った結果、Integrin-a6が同定された。今後更なる解析が必要である。
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