研究課題/領域番号 |
21791534
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | (財)野口研究所 |
研究代表者 |
土田 明子 (財)野口研究所, 研究部, 研究員 (70378024)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 腎癌 / 糖脂質 / 糖転移酵素 / ジシアリル糖鎖 / 腫瘍マーカー |
研究概要 |
腎癌細胞株に発現している糖脂質糖鎖の解析により、Disialyl糖鎖の発現パターンの変化が腎癌での悪性化や転移性に関連していることが推測されている。本研究では、Lacto系列のDisialyl Lc4(DSLc4)の末端にGalNAcがβ1-4結合した新しいDisialyl糖鎖(GalNAc-DSLc4)の合成機構と機能の解析を行ってきた。とくに、GalNAc-DSLc4の合成に関わる糖転移酵素遺伝子β4GalNAc-T2を、GalNAc-DSLc4糖鎖抗原をほとんど発現していない腎癌細胞株に遺伝子導入し、糖鎖リモデリングの結果惹起される表現型の変異を解析してきた。様々な細胞外マトリックス上への接着挙動を解析した結果、ラミニン固定化表面に特異的に接着することが明らかになったので、ラミニンとの結合に関わる接着分子の細胞表面における局在を調べたところ、安定発現株ではインテグリンβ1がraft domainにも局在していることが分かった。このことからラミニン表面に対する安定発現株の強い接着にはインテグリンβ1が関与している可能性が示唆された。さらに、細胞がラミニン表面に接着する際のインテグリンβ1とGalNAc-DSLc4抗原の局在変化を共焦点レーザー顕微鏡で観察したところ、安定発現株ではGalNAc-DSLc4抗原は膜上に、インテグリンβ1はラミニン固定化表面の近くに多く局在していることが明らかとなった。
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