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閉経後女性における内臓脂肪蓄積のメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 21791540
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関山形大学

研究代表者

高田 恵子  山形大学, 医学部, 助教 (70375343)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
5,974千円 (直接経費: 4,595千円、間接経費: 1,378千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,554千円 (直接経費: 1,195千円、間接経費: 358千円)
2009年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード閉経後女性 / 内臓脂肪 / PPARγ
研究概要

本研究の研究目的は、臨床検体を用いた研究として、閉経前後の女性の皮下脂肪および内臓脂肪を比較し、PPAR (peroxisome proliferator-activated receptor)γの蛋白および遺伝子発現のパターン等を解析する。次に基礎研究として皮下・内臓脂肪におけるPPARγの発現および活性に対するエストロゲンの関与を明らかにするとともにそのメカニズムを解明することである。
現在、産婦人科の開腹手術時に同意の得られた患者157名(有経女性91名、閉経後女性66名)から皮下・大網脂肪を採取し、これらの女性の臨床データとCTによる皮下・内臓脂肪面積のデータを収集した。その結果、有経女性と閉経女性では皮下脂肪量には差がみられなかったが、内臓脂肪量は有意に閉経後女性で多かった。基礎研究としては、皮下脂肪、大網脂肪それぞれにおけるPPARγの活性化の程度をみるためにPPARγの標的遺伝子である11b-HSD1 (Type I 11-beta-hydroxysteroid dehydrogenase 1)の発現をreal time PCRで測定した。その結果、皮下脂肪における発現は有経女性、閉経女性で差がみられなかったが、内臓脂肪における発現は閉経後女性の方が有意に多かった。
以上のことから、有経女性と比べて閉経女性では有意に内臓脂肪が増加し、その変化には11b-HSD1およびPPARγの発現・活性化が関与することが示唆された。またこれらの変化をもたらすものとして最も考えられるのは血中エストロゲン濃度が考えられ、今後は皮下・内臓脂肪におけるPPARγの発現および活性に対するエストロゲンの関与を明らかにする研究を行っていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 肥満治療 女性肥満へのアプローチ 不妊と妊娠2010

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 雑誌名

      治療学

      巻: 44 ページ: 414-418

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 続発性無月経 肥満2010

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 雑誌名

      産科と婦人科

      巻: 77 ページ: 1318-1323

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 更年期障害 ホルモン補充療法2010

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 雑誌名

      治療

      巻: 12 ページ: 2772-2776

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 性ステロイドホルモンの作用エストロゲンと代謝2009

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 雑誌名

      産科と婦人科 76

      ページ: 149-152

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] ピルの普及を目指して2009

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 雑誌名

      産婦人科治療 98(増刊号)

      ページ: 244-249

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 閉経後女性の内臓脂肪量と骨密度との関係についての検討2010

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 学会等名
      第62回日本産科婦人科学会学術講演会
    • 発表場所
      東京都 東京国際フォーラム
    • 年月日
      2010-04-25
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] ウエスト周囲径が動脈壁硬化に及ぼす影響について2009

    • 著者名/発表者名
      高田恵子
    • 学会等名
      第30回日本肥満学会
    • 発表場所
      浜松市アクトシティ浜松
    • 年月日
      2009-10-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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