研究課題
若手研究(B)
テロメア伸長酵素として知られるテロメレースの触媒サブユニットであるhTERTは、悪性腫瘍に特異的に高発現する蛋白である。近年、TERTがテロメア伸長以外の機能を有することが示唆されている。我々は、hTERTがRNA分子であるRMRPと結合して、RNA依存性RNAポリメレース(RdRP)活性を示すことを見出した。RMRPは正常細胞株から癌細胞株まで幅広く発現している。hTERTとRMRPとを共に発現している子宮癌・乳癌細胞株を用いた検討では、hTERT-RMRP複合体のRdRP活性により、細胞内でRMRPを鋳型にした長い2本鎖RNAの合成、さらには2本鎖RNAの切断によってRMRPに由来するsmall RNAが生成されることがわかった。このRMRP由来small RNAは塩基配列特異的に遺伝子発現を抑制すること示唆された。
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Biol.Chem. 392
ページ: 299-304
Biological Chemistry
巻: 392 ページ: 299-304
Nature 461
ページ: 230-235