研究概要 |
中咽頭癌ではClaudin-1の強い発現は認められたのに対し,Claudin-7およびTricellulinは発現低下又は発現が認められなかった。転移リンパ節でも原発巣と同様にClaudin-1の強い発現が認められた一方で,Claudin-7及びTricellulinの発現は低下していた。またClaudin-1の発現は浸潤面でより強い発現を認め,EMTとclaudin-1の関連が示唆された。HPV感染との関連についてIn situ hybridizationにて調べたところ,ClaudinやTricellulinの発現とHPV感染については有意な関連は見いだせず,HPVの感染がタイト結合の発現に影響を与えないことが示唆された。
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