研究課題
若手研究(B)
トルコ人常染色体劣性非症候群性難聴家系を用いて全ゲノム連鎖解析を行ない、染色体領域7q21. 11-q21. 13の約8. 7Mbpを最も連鎖の可能性が高い領域として同定し、この座位をDFNB78と名付けた。さらにSNPsを利用したホモ接合性マッピングにより、候補遺伝子を11個まで絞り込み変異探索を進めている最中に、以前パキスタン人家系の連鎖解析から7q11. 22-q21. 12の18Mb内にマッピングされていたDFNB39の原因が肝細胞増殖因子hepatocyte growth factor(HGF)遺伝子の非コーディング領域の突然変異であることが報告された。DFNB78家系についてもまったく同じイントロン4内のTGAの3塩基欠失変異(c. 482+1986_1988delTGA)が認められ、中近東から南アジアに共通の創始者変異と考えられた。