研究課題/領域番号 |
21791707
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
宮本 博之 岩手医科大学, 医学部, 助教 (20405830)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 緑内障 / 視機能 / 網膜電図 / 視神経 / 網膜機能 / 動物モデル / 眼科 |
研究概要 |
【目的】局所網膜電図(ERG)のPhotopic negative response(focal PhNR)は局所網膜の網膜神経節細胞(RGC)がその起源とされている。今回、開放隅角緑内障(OAG)においてfocal PhNRと網膜神経線維層厚(RNFLT)および視神経乳頭形状との関係を検討した。【対象と方法】OAG61例61眼、緑内障疑い13例13眼および正常眼30例30眼を対象とした。Focal ERGは、黄斑部からは直径15°の円形スポットを用いて記録した。更に、網膜神経線維走行に類似した弧状の刺激(内周15°、外周30°)を用いて、黄斑部の上方・下方から記録した。RNFLTはGDxVCCで、視神経乳頭形状はHRT2を用いて定量した。各画像解析では、視神経乳頭の耳側90°・上耳側45°・下耳側45°の各パラメーターの平均値を求め、それぞれ黄斑部および黄斑上方・下方のfocal PhNR振幅との相関を検討した。【結果】Focal PhNR振幅とRNFNTは、耳側では相関しなかったが、上耳側および下耳側で有意に相関した(r=0.4~0.47;P<0.0001)。Focal PhNR振幅は、rim areaおよびC/D比とそれぞれの部位で有意な相関を示した(r=0.38~0.50;P<0.0001)。【結論】Focal PhNRは、OAGにおける網膜内層あるいは視神経乳頭の局所的な形態変化に伴った機能障害を捉えていると考えられた。
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