研究課題/領域番号 |
21791846
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鞍立 桃子 新潟大学, 医歯学総合病院, その他 (30515739)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 象牙質歯髄複合体 / 直接覆髄 / Mineral Trioxide Aggregate |
研究概要 |
Mineral Trioxide Aggregate(MTA)は近年歯内治療用セメントとして広く認知されており、臨床的有用性については多数の報告があるが、その治癒機転におけるメカニズムは未だ未解明である。 現在まで我々はMTAによるラット臼歯の直接覆髄後の修復過程を観察し、露髄面周辺で細胞の増殖活性が亢進した後に象牙芽細胞様細胞が配列し、被蓋硬組織が形成されることを既に報告している。一方、MTAはその硬化の過程で水酸化カルシウムを放出することが知られており、これがMTAの硬組織誘導作用の主体であることが強く示唆される。 本年度はラット臼歯におけるMTA、水酸化カルシウム直接覆髄後の硬組織形成過程で営まれる細胞あるいは基質タンバクの挙動の一端をさらに追究することを目的として、nestin、osteopontin、DSPP等について免疫組織科学的検索を進めた。水酸化カルシウム覆髄時における検索から得られた結果は、既に報告したMTAに対する反応と概ね一致していた。従って、水酸化カルシウムとMTAめ惹起する反応はいずれも歯髄か生来備える創傷治癒過程を主として反映したものであること、およびosteopontinはその過程の発動に何らかの役割を果たしていることが示唆された。 得られた成果のうち、ラット臼歯における水酸化カルシウム直接覆髄時の歯髄反応について、6月に札幌市で行われた第130回日本歯科保存学会春季学術大会にて発表を行った。
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