研究課題/領域番号 |
21791893
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
河田 かずみ 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10457228)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | low density lipoprotein receptor related protein 1(LRP1) / 古典的WNTシグナル経路 / PKCζ / 軟骨細胞 / 軟骨分化 |
研究概要 |
1,計画に従い、siRNAを用いヒト軟骨細胞様細胞株HCS-2/8細胞でのthe low density lipoprotein receptor related protein 1(lrp1)の発現をノックダウンし、real-time PCRにより軟骨分化マーカー遺伝子発現の変動を検討した結果、成熟軟骨細胞分化マーカー遺伝子であるaggrecanとcol2a1 mRNAは減少した一方、肥大軟骨細胞マーカー遺伝子であるmmp13 mRNAは増加した。また、古典的WNTシグナル経路が活性化することを確認した。次にHCS-2/8細胞でLRP1を強制発現したところ、古典的WNTシグナル経路の抑制が認められ、lrp1ノックダウン時と逆の結果を示した。尚、HCS-2/8細胞へのPKCζ inhibitorの添加により、lrp1ノックダウン時と同様の軟骨分化マーカー遺伝子発現の変動を示した。 2, lrp1ノックダウンHCS-2/8細胞では、PKCζ特異的にリン酸化を抑制することも確認した。次にHCS-2/8細胞でLRP1を強制発現したところ、PKCζの特異的な活性化が認められ、lrp1ノックダウン時と逆の結果を示した。尚、HCS-2/8細胞へのPKCζ inhibitorの添加により、lrp1ノックダウン時と同様の軟骨細胞分化マーカー遺伝子発現の変動を示した。 3, ニワトリ胸骨から静止軟骨細胞、増殖軟骨細胞、肥大軟骨細胞をそれぞれ単離し、lrp1の発現をノックダウンしたところ、肥大軟骨細胞のみ、HCS-2/8細胞でのlrp1ノックダウン時と同様の軟骨細胞分化マーカー遺伝子発現の変動を示した。 以上の結果は、LRP1が古典的WNTシグナル経路だけでなく、さらにはPKC経路をも調節することによって軟骨細胞分化を制御し、この効果は細胞分化段階によって異なる可能性を強く示唆するものである。
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