研究概要 |
本研究で用いた模擬骨によるトルク値のデーターのばらつきは 10%程度でありデーターの再現性が得られ, 模擬骨は骨の代替実験材料として有用である.埋入時のトルクの上昇は, スレッドが模擬骨に食い込みながら回転していくときの摩擦抵抗であり, インプラント体が長いほど接触するスレッド数が増加するのでトルク値が増加した. 除去トルクは, 埋入されたインプラント体が緩んで動き始めるまでの短時間にトルク値が急激に増大し, 動き始めた瞬間に急下降した.このため, ゆるめる際の最初の抵抗によって生じるトルク値は臨床上極めて重要な数値であることが示唆された.
|