研究概要 |
新規に開発および作製した治具および水中試験装置を用いて,歯根象牙質の疲労試験を行い,ステアケース法により疲労強さを求めた.さらに同部位での引張試験を行ったところ,歯根象牙質の疲労強さは引張強さの約半分程度であった.すなわち,疲労試験において歯根象牙質は歯冠象牙質よりも小さな値を示し,歯冠象牙質に比べて歯根象牙質の脆弱性がより明らかとなった.また,電子顕微鏡にて疲労試験後の破断面の詳細な観察を行ったところ,疲労破断面に特徴として現れるストライエーションが確認され,ストライエーションの間隔は3から10ミクロンを示した.
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