研究課題
若手研究(B)
単球は破骨細胞と樹状細胞に分化することが知られているが、その分化振り分けの機序は不明な点が多い。我々は骨髄間質細胞がTIMP3を豊:富に産生すること見いだし、これによって単球のTACE活性を阻害し単球上のM-CSF受容体発現を誘導することで、破骨細胞分化を促進し樹状細胞分化を抑制することを明らかとした。さらには破骨細胞分化に従い単球自身のTIMP3発現も誘導され、TACE活性の抑制によるM-CSF受容体発現誘導に寄与するものと考えられた。本研究により、骨髄間質細胞はTACEを介したM-CSF受容体切断を制御し単球分化を破骨細胞側へとシフトさせ骨吸収と同時に抗炎症効果をもたらし、骨治癒や骨リモデリングに関与すると示唆された。
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Blood. 114(20)
ページ: 4517-4526