研究課題
若手研究(B)
Sirt1は老化プロセスのregulatorとして知られている。今回、我々は、歯周組織を構成する歯肉上皮細胞と破骨細胞におけるSirt1の機能を検討した。歯肉上皮細胞において、LPS処理によりSirt1の発現は増強された。また、LPSによるTNF-αの増強にSirt1の関与を調べた。LPS処理により、TNF-αの産生とその下流のNF-kBの転写活性が増加したが、Sirt1の阻害剤であるsirtinolを加えると、LPSによって誘導されたTNF-α産生が抑制された。次に、破骨細胞形成assayにおけるSirt1の機能を解明するために、Sirt1を活性化するresveratrolを加えた。resveratrolはRANKLの誘導する破骨細胞形成数を増強した。Sirt1の活性化が破骨細胞形成を抑制するのかを明らかにするために、破骨細胞関連遺伝子発現を網羅的に調査した。すると、Cathepsin KやNFATc1などのいくつかの遺伝子発現が有意に抑制されていた。
すべて 2010 その他
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Journal of Biological Chemistry 285(20)
ページ: 15577-15586
http://www10.showa-u.ac.jp/~perio/index.html