研究概要 |
マウス脾臓より分離した樹状細胞を通常血糖量及び高血糖量で培養したところ,CD80,CD86の細胞表面発現量,IL-12p35,IL-12/IL-23p40,IFN-gammaの遺伝子発現量,IL-12/IL-23p40の産生量は高血糖量で培養した方が高い発現量を示した。また、A.actinomycetemcomitans由来LPS刺激によりその発現差が顕著になった。一方,IL-4,IL-10の遺伝子発現量は,培養中血糖量の違いで差を認めなかった。以上から,高血糖状態は、樹状細胞を刺激しており、歯周病原細菌菌体成分に対する反応性を増強している可能性が示唆された。
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