本研究の目的は、新卒看護師と先輩看護師双方がとらえる新卒看護師の効果的サポートに関する思いを明らかにすることである。研究方法は新卒看護師7名とそのプリセプター7名の計14名を対象に、入職1年後にインタビューを実施した。その結果、新卒看護師は先輩看護師からの精神的・道具的支援に感謝し、先輩看護師からの容認による安堵感を覚えているものの、先輩看護師は新卒看護師の実態を理解できていないことに対し憂慮している。また、先輩看護師は新卒看護師との関係形成と個性に合わせた支援の必要性を実感し、他の先輩看護師との新卒看護師の情報共有や役割分担を行っているものの、新卒看護師は先輩看護師から求められることと自分の能力のギャップによる混乱と拒否を感じている。
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