本研究はエンド・オブ・ライフの時期にある慢性呼吸器疾患患者のニーズを看護師がどのように捉え、そして患者家族とどのような相互作用を起こしながら実践を行っているのかその臨床知を明らかにすることである。慢性呼吸器疾患のケア経験を5-13年の経験をもつ10名の女性看護師にインタビューを行い、質的帰納的に分析を行った。患者との相互作用を通して、看護師は終末期おいて不確かな状態にある患者の潜在的ニーズを引き出し、最後の最後にありたい姿を見出しつつ、それらを成就させていっていることが明らかになった。今後これら相互作用を活用し相互作用を含む実践評価や看護モデルがが期待される。
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