研究概要 |
脳梗塞患者の食事摂取・身体活動状態と血中脂質との関係を明らかにする目的で入院患者32名を対象に3日間の食事・活動記録と2回の血液検査を実施した。患者は食事の75%以上を摂取, P : F : C(protein : fat : carbohydrate/energy%)比が16 : 19 : 65%であった。多価不飽和脂肪酸の摂取は目標値より少なかった。身体活動レベルはI(低い)が94%,血液生化学検査では低HDLコレステロール者(<40mg/dl)が28%であった。再発予防の為には,炭水化物中心からタンパク質を重視した食事への変更, n-3系多価不飽和脂肪酸を多く含む魚や海産物の摂取割合の増加,身体活動の座位作業やゆっくり歩く時間を増やすことを含めて指導する必要が示唆された。
|