研究概要 |
高齢者夫婦における在宅療養・介護体験は,≪高齢者夫婦の親密さと支え合い≫≪揺れる将来の見通しと生活の調整≫≪高齢者夫婦にとって頼れる人とサービス≫≪老いの生き方と価値観や信念の統合≫で構成されており,高齢者夫婦それぞれが人生を振り返り,夫婦関係を再構築しながら,人生における価値観や信念を統合し老いを生きていることが明らかになった。ケア提供者は,介護技術の支援とともに,高齢者夫婦が人生を回顧し語れるように支持し,介護者と療養者夫婦それぞれの生活調整力に応じて,夫婦にとって馴染みの生活リズムに沿った方法で支援を行う必要がある。
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