研究課題/領域番号 |
21792341
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
相原 洋子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (90453414)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 後期高齢者 / ヘルスリテラシー / 栄養 / 地域保健 |
研究概要 |
地域在住の後期高齢者を対象とし、栄養リテラシー(食生活に関するリテラシー)の向上にむけた効果的な介入方法についての検証を行った。平成21年度にA市在住の後期高齢者678人を対象とし、食生活指針の認知と実践に関連する要因について分析を行った。結果、情報を提供してくれる人がいる、栄養・健康に関する情報源を「本・雑誌」、「友人」、「医療専門職者」から入手している人は、食生活指針の認知が高いことが明らかとなった。さらに、食生活指針の認知が高い人は、主観的健康感が高い傾向にあることが示された。これらのベースライン調査をもとに、平成22年度において、介入の同意が得られた546人を無作為に3群に分け、異なる情報媒体を使用し食生活指針に関する介入を行った。介入3ヵ月後、質問紙を用い栄養リテラシー(食生活指針に関する知識、理解、態度、実践)について調査した結果、集団で教育内容を聞いて学習する群において、理解、実践が有意に高い傾向にあった。また、自宅で教育内容を読んで学習する群は、有意に実践への態度が高い傾向にあった。一方で、自宅で教育内容を書いて学習する群は、栄養リテラシーが他の2群と比較し低かった。後期高齢者が健全な食生活を維持・改善していくためには、集団における介入または読んで理解できる情報媒体の提供が効果的という示唆が得られた。さらに後期高齢者人口が増加していくわが国においては、後期高齢者がセルフケア能力を高めるためには、どのような色や文字、構成の情報媒体を使用することが適切なのか、今後詳細に検討していく必要がある。
|