研究概要 |
人にとって効果的な癌治療システムの構築は重要な課題となっている. その癌治療の方法は外科的療法をはじめとして化学療法, 放射線療法等, 種々様々な方法で行われており, 病巣に応じて適切な方法が選択されている. しかし再発時には身体への負担から初期と同等の治療を行うことは難しく, 治療条件に制限が生じることもある. 特に肝臓癌の再発率は高く, また, 深部であることから病巣へのアクセスは容易ではないため治療は困難を極める. そこで本研究では, 身体的負担が少なく複数回の治療が可能な, 感温磁性材料と金属を組み合わせた発熱体による体内埋込型温熱療法の治療プロトコルについて検討を行い, 腫瘍に応じた発熱体の効果的な配置方法を導出するために必要な発熱体からの温度分布を解析できた.
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