研究概要 |
本研究の目的は,運動によって起こる筋の代謝変化が,運動に関わっていない部位への運動指令に及ぼす影響を検討することであった.特に,脚ペダリング運動によって引き起こされる筋の代謝変化が肘屈曲による最大等尺性筋収縮(maximal voluntary contraction : MVC)時の運動指令に及ぼす影響に着目したが,脚ペダリング運動の運動強度の変化や重曹による代謝変化の操作では,明らかな影響を見ることが出来なかった.したがって,運動によって引き起こされた脚の代謝変化は肘屈曲MVC時の遠心性指令に影響を及ぼさないことが示唆された.
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