研究課題
研究活動スタート支援
狩野晴川院養信は、模本制作に力を傾けた江戸時代後期の幕府御用絵師である。本研究では、養信の模写活動の全容を探るべく、まずは比較的規模が大きい作例として「法隆寺什物図」を取り上げ、その基礎的な調査研究を行った。調査は資料の撮影、計測、細部の観察などを主とし、これをもとに原本となった宝物や模写者の特定、模写方法の考察、資料内の全墨書の翻刻などを行った。さらに先行研究や、養信自筆の「公用日記」から模写者の情報をまとめ、制作の背景を考察した。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
MUSEUM 631号
ページ: 63-103
MUSEUM
巻: 631 ページ: 63-103