研究概要 |
本研究は,算数授業において1つの問題に対して児童が考案する複数の解法を「協調的」に吟味することによる学習促進果を明らかにすることを目的とした。具体的には,小学5年生を対象に算数授業において複数の解法が提示される場面を作り,各解法について発表者が「なぜその解法で答えが出るのか」をペアで考える活動を実施することが,単一の解法について同様の説明活動 を行う場合や,複数の活動について一人で説明活動を行う場合よりも高い学習成果をもたらすことを明らかにした。また一斉授業の観察と分析からペアによる説明活動の必要性を指摘した。
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