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「予感」の生起要因と潜在記憶に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21830064
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 実験心理学
研究機関大阪大学

研究代表者

松下 戦具  大阪大学, 助教 (00528367)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
871千円 (直接経費: 670千円、間接経費: 201千円)
2010年度: 234千円 (直接経費: 180千円、間接経費: 54千円)
2009年度: 637千円 (直接経費: 490千円、間接経費: 147千円)
キーワード潜在記憶 / 視覚的注意 / 多物体追跡課題
研究概要

本研究の目的は、ビジランス課題のようなイベント検出課題において、潜在記憶がイベント発生の予期を生起させる可能性およびそのメカニズムを解明することである(本研究では視覚世界で生起するイベントと視覚的注意との関連を調べる)。本年度はまず、潜在記憶がイベント発生の予期を生起させる可能性を明らかにするため、多物体追跡課題を用いて検討を行った。
研究計画に記したとおり、本研究は従来に無いものであるため、まずは現象を的確に把握し、実験パラダイムを確立する必要があった。Pylyshynらによって従来から行われている多物体追跡課題をそのまま本研究に適用すると、考慮するべき実験変数が多くなり、統制が困難になると判った。そこで、物体の移動方向を制限することで、本研究の目的に必要な実験変数のみを確保した、シンプルな多物体追跡課題を開発した。
実験条件そのものはシンプルに設定したが、有用なデータを取得するためには実験装置にも工夫が必要で、新たな実験装置を用意した。また、研究内容の妥当性を検討するために、日本心理学会助成の研究会に参加し、意見の交換を行った。
開発した課題(シンプルな多物体追跡課題)を利用して、若干名を対象に予備実験を行った。その予備実験では、繰り返し生起するイベントに対する反応時間と、新たに生起するイベントに対する反応時間とを比較した。実験参加者ごとのデータを分析した結果、繰り返し生起したイベントに対する検出時間は短くなる傾向が見られた(また、実験参加者は繰り返されたイベントを顕在的には再認出来なかった)。ただし、参加者数が少ないために統計的検定は行わなかった。また、そのような結果にならない場合もあり、実験条件をもう少し調整する必要があるが、本格的なデータを取得するための実験パラダイムはほぼ確立出来たと言える。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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