研究概要 |
特許権者にとって,その技術をライセンスするには,固定料金方式とロイヤルティ方式のどちらでするのが得であろうか.Kamien and Tauman(1986)は固定料金方式の方が大きな私的利益を特許権者にもたらすことを,線形の経済モデルを用いて示した.本研究ではこの分析をより一般的な関数を用いる経済モデルに拡張した.この結果,モデルが限界費用逓増の状況を許すという状況がロイヤルティ方式の優位性を支持することが発見された.より具体的には,ロイヤルティ方式は,市場が十分に競争的なときに,固定料金方式よりも大きな私的利益を特許権者にもたらす.
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