ネオクリンの味覚修飾機能の分子機構解明のための構造生物学的・タンパク質工学的解析

• 研究課題/領域番号: 21880015
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 中島 健一朗 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特任助教 (70554492)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 2,756千円 (直接経費: 2,120千円、間接経費: 636千円); 2010年度: 1,313千円 (直接経費: 1,010千円、間接経費: 303千円); 2009年度: 1,443千円 (直接経費: 1,110千円、間接経費: 333千円)
• キーワード: 味覚修飾活性 / ヒスチジン / NMR / 甘味タンパク質 / pH依存性

研究概要

ネオクリンはそれ自身が甘いうえ、酸により強い甘味を呈する活性(味覚修飾活性)をもつヘテロ2量体タンパク質である。この活性に重要な残基を探索したところ、1ヵ所のヒスチジン残基が特に重要であることが判明した。また、pH依存的な活性の変化がどのような構造変化に伴って生じるのかをNMRにより解析したところ、ネオクリンは中性では酸性pHと異なる構造をとることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Identification and Modulation of the Key Amino Acid Residue Responsible for the pH Sensitivity of Neoculin, a Taste-modifying Protein (2011)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichiro Nakajima, Kanako Yokoyama, Taichi Koizumi, Ayako Koizumi, Tomiko Asakura, Tohru Terada, Katsuyoshi Masuda, Keisuke Ito, Akiko Shimizu-Ibuka, Takumi Misaka, Keiko Abe
  • 雑誌名: PLoS One under review
  • 査読あり
• [雑誌論文] Non-acidic Compounds Induce the Intense Sweet Taste of Neoculin, a Taste-modifying Protein (2011)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichiro Nakajima, Ayako Koizumi, Kisho Iizuka, Keisuke Ito, Yuji Morita, Taichi Koizumi, Tomiko Asakura, Akiko Shimizu-Ibuka, Takumi Misaka, Keiko Abe
  • 雑誌名: Biosci.Biotechnol.Biochem. under review
  • NAID: 10029591898
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification and Modulation of the Key Amino Acid Residue Responsible for the pH Sensitivity of Neoculin, a Taste-modifying Protein (2011)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichiro Nakajima, et. al.
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 印刷中(掲載確定)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Non-acidic Compounds Induce the Intense Sweet Taste of Neoculin, a Taste-modifying Protein (2011)
  • 著者名/発表者名: Ken-ichiro Nakajima, et. al.
  • 雑誌名: Biosci. Biotechnol. Biochem. 巻: 印刷中(掲載確定)
  • NAID: 10029591898
  • 査読あり
• [雑誌論文] pH-dependent Structural Change of Neoculin in Special Reference to Its Taste-modifying Activity (2009)
  • 著者名/発表者名: Morita Y, Nakajima K, Iizuka K, Terada T, Shimizu-Ibuka A, Ito K, Koizumi A, Asakura T, Misaka T, Abe K.
  • 雑誌名: Biosci.Biotechonol.Biochem. 73 ページ: 2552-2555
  • 査読あり
• [学会発表] NMRによる味覚修飾タンパク質ネオクリンの構造変化の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小泉太一、寺田透、中島健一朗、古泉文子、土屋麻美、朝倉富子、阿部啓子、三坂巧
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] 点変異導入による味覚修飾タンパク質ネオクリンの活性制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 金田康平、中島健一朗、小泉太一、古泉文子、土屋麻美、朝倉富子、阿部啓子、三坂巧
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] 味覚修飾タンパク質ネオクリンの構造、機能相関の分光学的解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小泉太一、森田悠治、中島健一朗、飯塚希翔、古泉文子、清水(井深)章子、朝倉富子、三坂巧、阿部啓子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 味覚修飾タンパク質ネオクリンとそのバリアントの培養細胞を用いた活性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中島健一朗、横山可那子、清水(井深)章子、小泉太一、古泉文子、朝倉富子、村清司、徳江千代子、荒井綜一、三坂巧、阿部啓子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 味覚修飾タンパク質ネオクリンとそのバリアントの培養細胞を用いた活性評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中島健一朗, 横山可那子, 清水(井深)章子, 小泉太一, 古泉文子, 朝倉富子, 村清司, 徳江千代子, 荒井綜一, 三坂巧, 阿部啓子
  • 学会等名: 日本農芸化学会
  • 発表場所: 東京(東京大学)
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] Analyzing the structure-function relationship in neoculin, a sweet protein with taste-modifying activity. (2009)
  • 著者名/発表者名: 中島健一朗, Koizumi A, 朝倉富子, 三坂巧, 阿部啓子
  • 学会等名: The 7th International Symposium on Molecular and Neural Mechanisms of Taste and Olfactory Perception
  • 発表場所: 福岡(九州大学)
  • 年月日: 2009-11-03
• [図書] 蛋白質 核酸 酵素 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中島健一朗, 古泉文子, 朝倉富子, 三坂巧
  • 総ページ数: 100
  • 出版者: 共立出版