研究課題/領域番号 |
21890016
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本田 義知 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (90547259)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,497千円 (直接経費: 2,690千円、間接経費: 807千円)
2010年度: 1,755千円 (直接経費: 1,350千円、間接経費: 405千円)
2009年度: 1,742千円 (直接経費: 1,340千円、間接経費: 402千円)
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キーワード | リン酸カルシウム / ストロンチウム / 骨粗鬆症 / 皮下 / 骨 / 徐放担体 |
研究概要 |
骨粗鬆症治療において、ビスフォスフォネートは優れた治療効果を示すものの、近年、副作用として顎骨壊死を招く危険性が指摘されており、新たな治療方法の開発が求められている。本研究は、独自に開発するストロンチウム含有リン酸オクタカルシウム(Sr-OCP)/高分子ゲルの最適化を図り、骨粗鬆症に治療効果を持つSrの長期徐放を可能とする、次世代の薬物徐放担体の基礎を築く事を目的とする。平成21年度は、申請計画に基づき、Sr-OCPの合成条件の探索と、析出物のキャラクタリゼーションの基礎的知見を得た。Sr含有量の異なる数種類のSr-OCPは、既報のOCP湿式合成法(Suzuki et al.1991)を応用して、OCPとヒドロキシアパタイト(HA)に対し過飽和な条件下で、Srの初期仕込濃度を調節する事で作成を試みた。析出物のキャラクタリゼーションは、結晶学的評価をX線回折法およびフーリエ変換赤外分光光度測定(FT-IR)、Sr含有の有無をエネルギー分散型X線分光法(EDS)を用いて評価した。結晶形態は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて評価した。その結果、X線学的評価から、Srの初期仕込み濃度が高い場合は、OCPが有意に析出する条件下においても、リン酸ストロンチウムが析出する事が確認された。しかしながら、一定のSr濃度までは、OCP特有のピークが確認され、リン酸ストロンチウムを析出させないSrの閾値濃度がわかった。FT-IR測定から得られた結果も、X線学的評価に順じた結果を示した。EDSを用いた画像解析を行う事で、得られた析出物にはSrが含有されている事が確認された。また、SEM像より、ストロンチウムの初期仕込み濃度の増加は、Sr-OCPの結晶サイズを減少させる事がわかった。現在、作成したSr-OCPを用いて、Sr-OCP/高分子ゲルの合成条件の最適化に着手している。
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