• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

骨吸収抑制薬ビスホスホネートの炎症・壊死作用と抗腫瘍作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21890018
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

大泉 丈史  東北大学, 大学病院, その他 (40547262)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 1,235千円 (直接経費: 950千円、間接経費: 285千円)
2009年度: 1,365千円 (直接経費: 1,050千円、間接経費: 315千円)
キーワードビスホスホネート / 顎骨壊死 / 骨吸収抑制剤
研究概要

強力な骨吸収抑制薬であるビスフォスフォネート(BP)は骨ハイドロキシアパタイトに強い親和性を持つため選択的に骨に集積する.骨に結合したBPsは,骨吸収の過程で破骨細胞に取り込まれ,アポトーシスを誘導する事により骨吸収抑制作用を示すと言われている.その強い骨吸収抑制作用は,前立腺癌や乳癌のような骨転移性腫瘍,骨粗鬆症,骨ページェット病,骨形成不全症および多発性骨髄腫などの骨吸収亢進性疾患に広く応用され,現在世界中で2億人の患者に投与されている.しかしながら,'顎骨壊死とそれによる顎骨の露出'という予期せぬ副作用が最近続発し,ここ数年で数千人の発症が報告されている.BPは側鎖にアミノ基を含む窒素含有BP(NBP)と窒素非含有BP(non-NBP)の2種類が存在し,NBPは強力な骨吸収抑制作用を有すが,顎骨壊死の多くはNBPにより発症する.一方,non-NBPの骨吸収抑制作用は微弱であるが,顎骨壊死の報告はほとんどない.私達のこれまでの研究によりNBPの引き起こす炎症・壊死はnon-NBPにより抑制されるという結果を得ている.本研究では顎骨壊死モデルマウスの作製することにより,NBP+non-NBPの併用投与による顎骨壊死の抑制および治療についての効果をモデルマウスにて検討する事が可能となる.しかしながら,マウスの顎骨における骨髄は非常に少なく,未だ成功には至っていないが,顎骨に限らず,他部位での骨壊死モデル作製も目指して行く.また,前立腺癌細胞のPC-3を用いてBPの抗腫瘍作用をNBPおよびnon-NBPの併用投与による効果を検討した.まだこの実験に対して考察の途中であるが,NBP+non-NBPの抗腫瘍作用が明らかにすることにより,NBPとnon-NBPの併用は顎骨壊死の予防に加えて,骨に転移する癌の治療にも応用できることになり,その意義は極めて大きいと考える.

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of Necrotic Actions of Nitrogen-Containing Bisphosphonates(NBPs)and Their Elimination From Bone by Etidronate(a Non-NBP) : A Proposal for Possible Utilization of Etidronate as a Substitution Drug for NBPs2010

    • 著者名/発表者名
      Takefumi Oizumi
    • 雑誌名

      J Oral Maxillofac Surg 68

      ページ: 1043-1054

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Osteonecrosis of jawbone in 2 osteoporosis patients treated with nitrogen-containing bisphosphonate : Osteonecrosis reduction replacing NBP with non-NBP(etidronate)and rationale2010

    • 著者名/発表者名
      Oizumi T
    • 雑誌名

      J Oral Maxillofac Surg 68

      ページ: 889-897

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Bisphosphonates(BPs)の高齢マウス脛骨での効果2009

    • 著者名/発表者名
      大泉丈史
    • 学会等名
      第51回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      新潟県
    • 年月日
      2009-09-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi