研究課題
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移植片対宿主病(GVHD)は骨髄移植後の重篤な合併症である。GVHDの本態はドナーT細胞による免疫応答であるが、発症機序は完全には明らかになっていない。DNAM-1はT細胞に発現する受容体である。本研究ではGVHDモデルマウスを用い、GVHD発症におけるDNAM-1の関与を検討した。DNAM-1欠損ドナー細胞を移植されたマウスは高い生存率を示した。抗DNAM-1中和抗体を投与されたモデルマウスの生存率も亢進した。In vitroにて、DNAM-1共刺激によってCD8陽性T細胞の増殖とインターフェロン-γ産生が増強した。GVHD発症後の同抗体の治療的投与により、モデルマウスの生存率が亢進した。以上から、DNAM-1はGVHD発症に決定的な役割を担い、治療における有用な分子標的であると考えられた。
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Proc Natl Acad Sci USA 108
Proc Natl Acad Sci USA
巻: Vol.108
Proc Natl Acad Sci USA 107
ページ: 18593-18598
巻: Vol.107 ページ: 18593-18598
http://www.immunologylab-tsukuba.org/